急増している子どもの運動音痴の原因

2020年に約70年ぶりに東京でのオリンピックが開催されることが決まり
日本が五輪フィーバーで盛り上がりました。

また、2016年に開催されたブラジル、リオデジャネイロ五輪で
日本の選手が多くのメダルを取ったこともあり
ますます運動に対して加熱してきています。

一方、文部科学省が発表した体力・運動能力調査では、
子どもの運動能力の結果が過去最低記録を更新したと発表されました。

運動能力が低いことで様々な弊害も生じています。
例えば、転んだときにとっさに手を出すことが出来なくて顔を怪我したり、
広場でボールが飛んできたことに気づけない上、とっさの対応が出来なくて、
ボールに当たった上で、衝撃に耐えきれず倒れてしまう等、
今まででは考えない怪我をする子どもが増えてきています。

このような運動音痴の子が増加している原因について考察してみました。

運動以外の娯楽の増加による、運動する機会の減少

スマートフォンを筆頭に、携帯ゲームの普及により、
体を動かす娯楽よりもそれらのゲーム等の娯楽に時間を消費する傾向に有ります。

少し前にインターネットの掲示板に投稿されていましたが、
公園で子ども達が集まってニンテンドーDSをしている姿等、
このような光景が今では当たり前になってきています。

携帯ゲームに限らず、家庭用ゲーム機器も普及していることも有り、
鬼ごっこやけいどろ、缶蹴りなどの昔ながらの遊びをする子どもが
年々減少しているように思えます。

このように体を動かす遊びが減少することが、
運動音痴を増やしている原因になるのではないかと思います。

ゲーム機が悪いとは思いませんが、
たまには集まって体を動かす遊びもしてみてはどうかなと思う次第です。

特に自分たちの独自ルールをつくったり、新しい遊び方を考えたりと、
白紙のゲームを楽しむことも運動能力を向上することもさることながら、
想像力を高めることにも繋がると思います。

運動する場所の減少

次に、実際に運動できる場所が少なくなってきていることもあげられます。

都市部ではボール遊びや大声で騒ぐことを禁止する公園が増加しており、
子ども達が思いっきり体を動かすことが出来なくなっていることも一因でないかと考えます。

実際に、子どもの笑い声や叫び声等は少し甲高く、響くかもしれませんし、
閑静な住宅街ではすこし大きく感じるかもしれません。

また、ボール遊びを禁じている公園の増加の背景としては、
ボールが近隣の家に入ったり、壁や窓等にあたり傷がつくなど、
禁止する側にもいろいろと理由があるようです。

しかし、そのような状況でも工夫すれば体を動かす遊び方は考えられるかもしれませんが、
簡単な家庭用ゲーム等に走ってしまうのかも知れません。

運動に対する優先度の低下

最後に、現代社会で要望されていることが多いこととなります。
そのため、運動に対する時間の配分が下がり結果運動する機会が
減少することに繋がっています。

例えば、社会のグローバル化に牽引されて英語教育に時間が費やされたり、
IT社会に必要とされているプログラミング技術のための勉強に当てられたりと、
現代社会では求められている技術や技能が変わってきているため、
それに合わせて優先度が異なってきていることがあげられます。

そのため、運動に至ってはどうしても将来に繋がらない等を理由に
優先順位が下げられがちです。
運動までいかなくとも、体を動かす時間が減少すると、
身体能力がどんどんと衰えてしまいます。
その結果、運動が出来ない子ども達が増加しているという原因に繋がっていると思います。

しかしこのような状況ですが、別のデータを見てみますと面白いことが分かってきています。
上で紹介しました文部科学省の体力・運動能力調査によると、
近年のシニア世代の成績が過去最高をのばしているようです。
この背景としまして、定年後に時間に余裕が出来たシニア世代が
健康寿命を延ばすために運動を多くしていることが明らかになっています。

このように意識的に運動する時間、体を動かす時間を増やすだけで
運動能力は向上されることが実証されています。

ただ、この状況が続けば元気なシニアと運動音痴な子ども達と
昔と世代の立ち場が逆転してしまう日もそう遠くはないかもしれません。

そうしないようにも、小さいうちからしっかりと体を動かすことを習慣づけることが
必要ではないかと私は思います。

フォローする